The Buttz(ザ・ブッツ)

3rd Mini-Album『欣喜雀躍』
(きんきじゃくやく)
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アルバム・レビュー

「仏像バンド」The Buttz(ザ・ブッツ)3rd MiniAlbum『欣喜雀躍』イメージ
Contents
アルバム概要
アルバム解説
クレジット

■収録曲 ※1と3はCD版のみ収録

1.Introduction 久保沙里菜の仏像ニュース①
2.欣喜雀躍 -『日本書紀』巻十九冬十月
3.Introduction 久保沙里菜の仏像ニュース②
4.君はソウルメイト!百済観音
5.如意輪のまどろみ(2020ジャズバージョン)
6.馬子と石舞台(The Buttz新録)

各曲解説と歌詞、秘蔵写真が見られる「WEBライナーノーツ」あり。楽曲購入者(CD,ダウンロード)にお見せします。

初回特典:全曲無料ダウンロードできるコードを封入(CDプレーヤーが無くても聴ける措置です)。


■アルバム概要
今から1500年前、外国からもたらされた金ピカの仏像を初めて見た当時の天皇は、あまりのうれしさに小躍りして喜んだという。
そのバカバカしいほほえましいエピソードから日本史の根源を問うたタイトル曲「欣喜雀躍」ほか、日本のまほろば・飛鳥を舞台に熱く歌う!
そのサウンドは、バンドが得意とするストレートなロックから、バンド初のサックスを加えたソウルフルなナンバー、さらにピアノ、ウッドベースを加えたジャジーなボサノバなど、バンドの音楽性の幅広さ、柔軟さを感じさせる。
アイロニカルな歌詞と、地獄と極楽を行き来する楽器群の疾走が心地よい。
令和2年(2020年)、『日本書紀』編さん1300年の記念年に送る、ザ・ブッツの問題作!



■アルバム解説
-弓削ヒズミ(ライブ・フォトグラファー)

The Buttzの最新ミニアルバム『欣喜雀躍』は、2016年に出されたあの衝撃のデビュー作『Ash-La La La』を彷彿させる、いや、それすら超える衝撃作だ。荒々しくも美しいギターリフから始まるタイトルチューンから始まり、サックスを取り入れたソウルナンバー「君はソウルメイト!百済観音」、ジャジーな小唄ともいえる「如意論のまどろみ」と続き、再び70'sロックを思わせる「馬子と石舞台」で締め括られる本作は、短いながらも、まさに宮澤やすみワールドがすべて網羅されている!

The Buttzのリーダーである宮澤やすみといえば小唄の師範、仏像研究家としての側面ばかりが取り上げられるが、このThe Buttzにおいて、彼は70'sロックの伝道者としての側面を語られなければならないだろう。

宮澤やすみの出生には謎が多いとされているが、生年は1969年。レッド・ツェッペリンやキング・クリムゾンなど、数々の伝説的バンドがデビューし、ジャニス・ジョプリンがウッドストック・フェスティバルで観客の度肝を抜いた年である。そんな「'69=ロックの年」に出生したというのも何かの因縁だろうか。生地は歴史的史跡が多く、そして「ちかくに いわくに」でお馴染みの山口県岩国市で、その生家は大正期の建築で現存している。

翌1970年、イギリスのミュージシャンによって世に送り出されたアルバムが全世界に衝撃を与えた。それがデヴィッド・ボウイのサードアルバム『世界を売った男』である。これ以降、デヴィッド・ボウイは4年ほどグラムロック時代を迎え、その存在を世界に知らしめた。じつは筆者はグラムロック時代のデヴィッド・ボウイこそが、The Buttzの宮澤やすみの原点なのではないかと思っているのだ。

宮澤やすみの生み出す歌がストーリー性の強い作品ばかりなのは、浄瑠璃の流れを汲む小唄の師範ということも一因なのかもしれないが、グラムロック時代のデヴィッド・ボウイこそが宮澤のルーツなのではないだろうか。

かつてボウイは74年のインタビューでこう語っている。

「僕はストーリーテラーなんです。どちらかというと僕が考えた架空の人物を演じることの方が好きなんです。僕自身のことをやるよりね。そういうやり方が好きなんですよ。人がどう言おうと関係ないです。これからもやり続けます。」

ボウイがロックで架空のロックスターになり切ったように、The Buttzの宮澤やすみは、音楽で「仏像」を演じているのだ!

その宮澤の世界観を支えているのが、今回もレコーディングに参加したThe ButtzメンバーのMr.ツバキング(Dr)&家永サンシャイン(Gt)。この2人なくして本作は語ることが出来ないであろう。

1975年から1980年までボウイのアルバムでドラムを叩いて来たデニス・デイヴィスの風貌に似たMr.ツバキング。彼はニューウェーブ畑のドラマーとして名を知られているが、本作の「如意輪のまどろみ」ではデイヴィスばりのジャジーなプレイを披露。器用なプレイヤーという言葉だけでは物足りない最高のリズムを聴かせてくれる。

そして日本のミック・ロンソンと呼び声の高い家永サンシャインは、本作でも宮澤やすみの熟達したサイドマンとして異彩を放つ。まるで音声観音菩薩像を彷彿させるそのギタースタイルは、The Buttzのロックサイドの核として縦横無尽に弾きまくる。彼のギターこそ「泣きのギター」ならぬ「笑い上戸のギター」だ!

本物のロックンロールを求める若者たちよ。The Buttzこそが、ロックンロールの極楽浄土に誘ってくれる阿弥陀如来なのだ! 『欣喜雀躍』を大音量で聴きながら、泣くがいい、声をあげて泣くがいい。

-HIZUMI(ライブ・フォトグラファー)

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【クレジット-CREDIT-】

作詞、作曲:宮澤やすみ

The Buttz:
宮澤やすみ:Vocal,エレキ三味線,
三味線,Bass
家永サンシャイン: Guitar, Chorus
Mr. tsubaking: Drums, Chorus




Guest:
センチメンタル岡田: Piano on #5、
BGM on #1,3
松村広則: Alto Sax on #4,5
Talow:Bass on #5
久保沙里菜:Announcement
on #1,3


Recording,Mixing:宮澤やすみ
Sleeve Design, Calligraphy:宮澤やすみ
Photo:宮澤やすみ(表), 弓削ヒズミ(裏)
Special Thanks:橘寺、馬場きぬえ


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宮澤やすみ and The Buttz(PCサイト)

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