[PR]三味線奏者・小唄師範 宮澤やすみ
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宮澤やすみ
シャミセン・ディストピア
『SHAMISEN DYSTOPIA』
LINER NOTES


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Contents
アルバム解説
各曲解説(宮澤やすみ本人解説)
クレジット

■アルバム解説
「和と洋の見事な融合!ぜひご堪能あれ!
 ぽぽん!」 −すゑひろがりず
懐かしい80年代サウンドに、江戸の小唄。
ふつうなら絶対同列に並ばないであろうありえない選曲を良しなに取り持つのは、三味線の驚くほど多彩な音色とファンキーな鳴物だ。
不思議な三味線アレンジの合間に流れる、本物の粋な小唄。音楽の垣根を飄々と飛び越える独自のサウンドは、まさに「風流にしてポップ」。
三味線奏者で小唄歌手の宮澤やすみによる、あたらしい様式の三味線ふしぎ旅。
既成概念を気持よくぶち壊す、その音楽魔境に身をゆだねれば、コロナで疲れた現代人の心もゆるりとほぐれていくことだろう。

吉本興業 すゑひろがりず様より賛辞
「やすみ殿の三味線の調べが響き渡れば心は踊り華やぎ楽しくなります! 和と洋の見事な融合!ぜひご堪能あれ!ぽぽん!」

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■各曲解説
(宮澤やすみ本人によるコメントです)

1. 電卓 (POCKET CALCULATOR / Kraftwerk)
テクノミュージックの元祖・クラフトワークによる原曲は1981年のリリース。伝統の三味線音楽とは180度異なる楽曲です。僕がこの曲の三味線カバーをYoutubeにアップしたのが2009年のこと。”どーせやるなら三味線ではありえない曲を”と選んだのでした。じわじわと反響あって、ドイツ遠征の時も現地でドイツ人相手に演奏、後にテレビ収録でご一緒したピーターバラカンさんに「これはおもしろい」と気に入ってもらえたのが2014年。2019年にはラジオでかけてくださいました。Youtube版は音が悪いし鳴物(打楽器のこと)を打ち込みで済ませていたので、新たに打ち込みナシで全パート録り直しました。

2. よりを戻して (YORI O MODOSITE)
明治中期にさかのぼる古典の小唄。そのわりに歌の内容は現代に通じる恋の歌です。
「よりを戻して逢う気はないか 未練で言ふのぢゃなけれども 鳥も枯れ木に二度止まる ちと逢いたいね」

3. レッツダンス(LET'S DANCE / David Bowie)
このアルバムでは「ふつう三味線ではゼッタイやらないだろう」という曲をあえて選んで収録してます。そこで真っ先に決めたのがこの曲。1983年リリースの、デヴィッド・ボウイの大ヒット曲。当時の僕は、ませた小学生で、ラジカセからFMで流れてきたこの曲に子供ながらワクワクしたものでした。今回はインストとしてカバーしたのでテレビ番組とかでBGMとして使ってもらえたらなと淡い期待を寄せています。冨田慎平さんによる鳴物がこれまたファンキーです。

4. 好きと嫌い (SUKI TO KIRAI)
小唄の世界にも「古典」と「新作」があり、これは新作に入るほう。といっても昭和の作品ですけどね。小唄作曲家・中山小十郎氏の短い小粋な唄で、小唄の雰囲気に慣れてください。

5. テイク・オン・ミー (TAKE ON ME / a-ha)
1985年に大ヒットした曲。時代はMTV全盛で、鉛筆描きアニメの印象的な映像が何度も何度も流れていました。僕は当時ヘヴィメタル沼にハマっていたのでウンザリでしたけどね(笑)。しかし今向き合ってみると、シンプル極まりない単純な歌を単純に楽しむことが小唄の精神にも通じる気がします。今回のカバーではちょっとアレンジをして、なぜか最後は教会の鐘が鳴るかのような荘厳な感じなのに音色は和風という、不思議な展開になりました。

6. お前に意見 (OMAE NI IKEN)
これは作者不詳の古典曲。ジャケット中面に歌詞が載っています。僕自身が人の意見を聞かない人なので、なんだか身に沁みると同時にすごく気に入っている、脱力感たっぷりの小曲です。

7. スウィート・ドリームス (アー・メイド・オブ・ディス) (SWEET DREAMS -ARE MADE OF THIS- / Eurythmics)
これもYoutubeへ2009年にアップしたカバーで、そこそこの反響がありました。繰り返されるメロディが恐怖感をあおるこの曲では、和太鼓を主役にして、ナゾの宗教団体の法要にまぎれこんだような違和感満載のアレンジにしています。ちなみに、唱えているお経は不動明王の真言ですが、とくに深い意味はありません。

8. 今日も又 (KYOMO MATA)
小唄作曲家・中山小十郎による艶っぽくて賑やかな曲。ぼくの小唄演奏会では定番として毎回演奏しています。後半の賑やかな部分は「さわぎ」と呼ばれるフレーズです。本来は芸者衆の踊りの会とかでクライマックスに演奏される曲なんですが、それに手を加えて、スイング感を増したリズムになっています。ライブでは舞踊と合わせて演奏すると楽しいです。

9. カーマは気まぐれ (KARMA CHAMELEON / Culture Club)
1983年の大ヒット曲。いろんな人がカバーしていますが、歌詞はボーイ・ジョージのオネエキャラあってこその内容なので、自分が歌う意味があんまり無いかなと思い、三味線一本でのシンプルなインストにしました。ジャズミュージシャンがスタンダード曲を楽器ひとつでサラッと演奏するような、そういうコンセプトでのカバーです。

10. あごで知らせて (AGO DE SHIRASETE)
明治初期には歌われていたという古典。「あごで知らせて」というのは今で言うとアイコンタクトみたいな感じ。”あの人と約束したのに結局来ない、世の中そんなもんだよね”というようなことを歌っています。今もあるあるですね。
「あごで知らせて目で受けて 必ずヤイノと約束したに 今において今もって 首尾も間合いもないものか エエままならぬ ままならぬこそ浮世世の中じゃ娑婆世界」

11. 君はToo Shy (TOO SHY / Kajagoogoo)
三味線のベースパートは、太棹用の駒と撥を使って音色を変えています。原曲は1982年リリース。この曲でワクワクする人は今どれだけいるんでしょう? ボーカル担当のリマールが女子人気をひとりじめしていたのですが、すぐに脱退。ぼくは中学生のころに後追いで聴きました。クラスで隣の席の女の子がリマール大好きで、ぼくが洋楽好きだったのでこれがきっかけで仲良くなりました。今となっては甘酸っぱい思い出……。僕自身は、ベースのニック・ベッグス(後にボーカルも担当)の超絶プレイに圧倒されていて、リマール脱退後のアルバムもよく聴きました。ニックは複雑なリズムを平然と弾きこなしながらリードボーカルをとるという離れ業をやっていたのに、クラスの子たちはそんなことおかまいなしにリマールばかり持ち上げていて、ちょっと不満だったのを覚えています。そんなニック・ベッグスは現在はもう大御所です。

12. ザ・リフレックス (THE REFLEX / Duran Duran)
80年代英国ポップを代表する、人気曲のひとつ。これも当時MTVで嫌というほどヘビロテされていましたね。今思うとデュラン・デュランの曲はメロディが機械的というか、「投げっぱなし」というか、メロディアスとは正反対の音使いです。それが開放的で気持ちよい。頭をからっぽにして、バンドのリズムに身体をあずけて楽しむスタイルが当時ウケたんでしょう。時代ですね。今取り組んでみても、やっぱりリズム重視で思い切ってダーッとやるのが一番。まさにお祭り気分の曲でして、次の「江戸まつり」につながります。曲中にも「江戸まつり」のイントロのフレーズが混じっています。

13. 江戸まつり (EDO MATSURI)
これも僕の演奏会でよくやる定番曲。江戸の威勢の良いお祭り風景が目に浮かびます。歌詞に「派手なようでもすっきりと」とあるように、ただただ血の気の多いだけじゃない、品の良さも兼ね備えるのが江戸の粋なわけです。中間部のしっとりした部分は「クドキ」といって、長唄など三味線曲によくある構成です。

14. 惚れて通う (HORETE KAYOH)
これも好きでよく歌っている古典曲です。田舎から吉原に通い詰める歌の主人公は、推しのアイドルに金をつぎこむオタクと同じ。今も昔も日本人は変わりません。演者としては、こういう「ご贔屓筋」がいてこそ活動していけるので大事にしたい人たちです。
「惚れて通うになに怖かろう 今宵も逢うと闇の夜道をただ一人 先ゃさほどにも想やせぬのに こちゃ昇りつめ エエ山を越えて逢いに行く どうした縁で彼の人に毎晩逢うたらうれしかろ 実どうすりゃ添われる縁ぢゃやら じれったいね」

15. 見つめていたい (EVERY BREATH YOU TAKE / The Police)
三味線一本の弾き唄いで、洋楽カバーをしようと考えたとき、この曲が浮かびました。印象的なギターのアルペジオは、そのまま三味線でやれるなと。歌も自分のキーに合っています。豪勢なバンドがいなくても一人でやれて、聴くほうもちょっといい気分になれる(歌詞の内容はけっこうエグいけど)今後のライブでの定番曲にしたいと思ってます。

16. 世の中さまざま (YONONAKA SAMAZAMA)
歌詞の「牛から馬」というのは、鈍い牛から颯爽とした馬ということで、要は出世のこと。そこいくと”アタシ”は逆へいく。これは、会社員を辞めて三味線と歌の世界に行った僕自身の人生と重なり、自分のテーマソングみたいに思っています。そんな人間も「苦労しながら、鼻唄で、けっこう楽しい馬鹿もいる」とひねくれた笑みを見せます。まさに世の中さまざま。時代を超えたいい歌です。
「人様は牛から馬とおっしゃいますが あたしみたいに馬から牛へ乗り換えて 苦労しながら鼻唄で 結構たのしい馬鹿もいる 世の中さまざま」

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■クレジット
宮澤やすみ 三味線・歌
冨田慎平 鳴物

ジャケットデザイン:AKIRA、宮澤やすみ
エンジニア:甲壮志(GardenNotes Music)

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